落ちた先は薔薇色

 

薔薇を、花を愛でたいと思うのはSexyZoneに出会ってからだった。

 

忘れもしない10月の暮れ、わたしは友人と一緒にyoutubeで動画を見ていた。

もともとわたしは長らく嵐のヲタクをしていて、そのあとしばらくしてから関ジャニ∞に落ち、最近気になり出していたジャニーズWESTでも観ようと思い辿った先にあるリンクを押したら、たまたまSexyZoneの動画が目についたのだった。

 

その時の動画がなんだったかは忘れてしまったが、一目で恋に落ちたのが中島健人くんだった。

ちょうどその頃、ドロ刑のドラマをやっていたり、妹がデビュー当時ファンだったのでCDなども家に沢山あったし、落ちるきっかけなんかいくらでもあったのに、なぜそのタイミングで落ちたのかは自分でも未だによく分かっていない。なぜもっと早く落ちなかったのかは後の祭りだが、健人くんを一目見て、まず顔がいい、脚が長い、声が良い、歌が上手いと思い、調べていくうちにファンに対する愛情深さとそのブレないアイドル力に魅了され、その日からわたしと友人はSexyZoneの虜になってしまった。

 

一途という名前の割に気が多いのはもう笑うしかないのだが、掛け持ちをしていると好きな男が沢山いれば目の保養になるし、寄り添う場所が多い方がなにかと生きるのに都合が良かった。

だから特に好きなものが増えることには躊躇いはなかった。

 

SexyZoneを好きになる前の彼等に対するイメージは、「私のオキテ」や「Sexy Summerに雪が降る」などわけのわからないのにヲタク心をくすぐるトンチキな歌をよく歌っていて、勝利に関してはヒロムのオキニだから曲中に俳句を詠んだりしているんだと思っていた。

好きになってからはそのイメージがあながち間違いではなかったことに気づいて、こんな歌すら真面目に歌ってなんて健気なグループなんだと益々好きになった。(特殊な好きになり方すな)

 

薔薇がSexyZoneのモチーフなので、薔薇をみるたびに「セクシーローズだ」と思うようになったが、SexyZoneは花のような可愛さはあっても、刹那的な可憐さではなく、永久的な高潔さと美しさがそこにあると思った。

5人それぞれはとても個性的だが、ひとりひとりがよくファンを想ってくれているのが、あらゆる媒体を通して伝わってくる。

14枚目のシングル「ぎゅっと」の歌詞、

それでも夜は明けるけれど君にとってはツラいんだろうな」がとても好きで、こんなに沢山の悪事にまみれた社会の中で、5人の声はあまりにも優しく響いた。

羽毛のような温かさで来るものを拒まず、寄り添うように側に居てくれた。

SexyZoneの曲はとても耳に心地よい。

 

中島健人くんは、毎日毎日ジャニーズウェブの自身のブログ、KTTに日々のことを呟いて載せてくれる。

それは勿論自分の日々のルーティンワークでも、写真を好きな為でもあるのだが、「ファンへの愛を枯渇させない為」なのが本当に嬉しくて、どうやったらこの人に愛を返せるだろうかと、好きになってからすぐ思ったほどだった。

こんな人をずっと応援してきた人たちはどんなに幸せだったろう。

わたしもそのうちの一人になりたいと、健人くんに出会って早々にファンクラブへ入った。

なんて最高な人を好きになったんだろうと自分自身の男を見る目を誇りに思った。

健人くんを好きでいることで少しでも自分に自信を持って、好きなものを好きでいたいと胸を張って生きていけるようになったのだった。

 

こうしていろんなSexyZoneを摂取してきて改めて思うのは、薔薇を背に背負って生きていくには、デビューした頃には幼すぎた彼等は、どれだけ多くの辛いことがあったのだろうかということだった。

それでも、辛くても悲しくても自身にどんなに棘が刺さっても、我々に笑って手を差し出してくれるような優しい5人が居てくれるなら、その棘に一緒に刺さってしまっても構わないなと思った。

デビューしてから結構経つのに、未だにファンからセクシーちゃんと呼ばれている彼等があまりに可愛くてしょうがない。

なぜあんなに母性をくすぐるのか。

庇護欲が爆発してとどまることを知らない。

 

愛を投げた分の百億倍の愛で返ってくるSexyZoneのように、薔薇や花を愛でていると、手を掛けた分だけ綺麗に咲くことが似ていて、楽しいのだ。

 

薔薇は5本集まると、「あなたに出会えて心から嬉しい」という意味になるのだという。

そんなこと、SexyZoneを好きにならなければ知らなかった。

この5人が集まった奇跡に感謝と、へんなタイミングであれ、出会えたことに心から嬉しいと思う。

 

一緒に落ちた友人とはあれから毎日SexyZoneへの愛を語り合う日々を、時にお互い薔薇を送り合う日々を過ごしている。

 

彼等の行く先がずっと笑顔溢れるものであるように、少しでも5人の夢が叶うように、微力ながらその力になりたくて、文章を綴っている。

好きになってからとても日は浅く、語るにはあまりに未熟すぎるけれど、SexyZoneが好きだという溢れる愛を、文に留めておきたくてしょうがなかった。

そして、どうせ遅かれ早かれ皆、SexyZoneの虜になるのだからわたしのように遅咲きのセクシーでも、好きになったら即薔薇色の日々だよということを伝えたかった。(遅咲きのセクシー)

 

沢山の人に愛を届けてきたSexyZoneに、沢山の愛に溢れた未来がきますように。

毎日好きでいさせてくれてセクシーサンキュー🌹

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